『イロイロなイロとイミ』 01 : 【side-智也】
相変わらず書けないモードは続いてますが、書きたい気分にはなってきました ^∀^;
リハビリはやっぱり 清・智 じゃないとダメみたいで(苦笑)
久しぶりに自宅に戻ったら、リビングが大量のバラの花で埋め尽くされていた。
「なっ、なんだコリャ。 姉貴、花屋でもやりだすのか??」
バラの花畑の中央で呑気に茶を啜っている姉に訊ねると、鬼のような形相をして俺を睨みつけてきた。
「ちょっと智、アンタまさか今日がなんの日か忘れてんじゃないでしょうね!?」
恐ろしい形相にピッタリの刺々しい声で言われてやっと思い出した。
「ああ! お姉様、今日が誕生日でしたね。」
「ほんとに忘れてたの?? なんて薄情な弟なの!!」
大袈裟に声を張り上げての泣き真似は少々ミュージカル仕立てだ。 ったく、我が姉ながらアホだな・・・。
しかし誕生日と言われて合点がいった。 つまりこの大量のバラは、姉貴に入れあげてるアホな男どもからの誕生祝というワケだ。
俺の大学生の姉貴は意外と見目が良い。身内の贔屓目ではなくて、ゴールデンタイムのドラマの助演女優をはれるぐらいには良いと思う。 だから、気が強くて我儘放題でと性格に難アリでも言い寄ってくる男は後を絶たない。 誕生日などのイベント日にはそいつらからの贈り物が家に溢れるのが相楽家では当たり前の光景になっている。
「今年はバラを強請ったのか。」
「強請ったなんて人聞きの悪いこと言わないで頂戴。 バラって綺麗ねって言っただけよ。」
そういうのを強請るって言うんだよ・・・。
「それにしてもバラっていっぱい色があるんだなあ・・・」
花屋さながらの部屋を見廻して、俺は感心した声を出した。 バラと言えば赤とか、後はせいぜい白とかぐらいしか思い浮かばない。ま、男なんて皆そんなモンだろ? でもこの部屋にはピンクやら黄色やらオレンジやら・・・、とにかく色がゴチャ混ぜだ。
「そうね。 これで私への愛情が量れるってモンよね。」
バラ畑の中央で腰に手をあて、姉貴がぐるりと周りを見渡して宣った。
「特にコイツ! もう絶対口なんかきかないわよ!」
黄色のバラを指差して憤慨している。
「へ?なんで??」
「なんでじゃないわよ、智! 男ならバラの花言葉ぐらい色別で覚えておきなさい!」
「いや・・・、バラなんか女に贈んないし・・・」
「ああ、そうね。 アンタは贈る必要ないかもね・・・」
褒められてるんだか馬鹿にされてるんだかわからない口調である。
暫く気の毒なモノを見るような目で俺を眺めていたが (ということはやっぱり馬鹿にしてたのか!?) 、突然両手を打ち鳴らして妙なことを言った。
「あ、キヨちゃんに持ってってあげなさいよ、バラ!」
「はあ!? なんで俺がアイツにバラをやんなきゃなんねえんだよ!?
てか、花なんか貰ったって嬉しくねえよ、アイツも。」
「そうかしら? いつもお世話になってるんだし、花ぐらいあげたっていいじゃない。
キヨちゃん家って男所帯でしょ?ムサいでしょ?? 花があったら華やぐじゃない!」
「シャレか、それ? てか、ムサいって、いつもキヨと俺しか家に居ねえよ・・・」
俺の反論は全く聞いておらず、既にバラを押し付ける気満々で選別を始めている。 こうなったらもう姉貴は退かない。
「何色にする? アンタだったらキヨちゃんに何色のバラあげる?」
「何色って言われてもなぁ・・・」
どれでも同じなような気がするけど、強いて言うなら・・・
「赤・・・かなぁ」
何気なく言うと、姉貴がピタリと動きを止めて俺を凝視した。
「な、なんだよ・・・」
「アンタって、ほんとにキヨちゃんのこと好きなのねぇ・・・」
って・・・・・・
いや、マジで、腰抜かすかと思ったね。 姉貴は特に深い意味を込めたワケじゃないんだろうけど、俺らのことがバレたのかと思って、寒い季節でもないのに背筋が凍った。 ダチ連中に知られてもどうってことはないが、身内に知られるのはやっぱり、な・・・。 ったく、平静を装うのにこの数分で体力使い切ったっつうの。
『赤いバラは ”あなたを愛しています” なのよ』 の台詞も俺に追い討ちを掛けた。
愛してますって・・・・、なぁ・・・。 そりゃ愛してんのかもしれないけど、さぁ・・・。
姉貴に赤バラを贈るアホ男共の神経を疑うっつーか、そういうのって、こっ恥ずかしくねえのかな!?
その後、姉貴はその場にあるバラの花言葉を色別に延々説明していたが、当然俺の耳は素通りで・・・
取り合えず、万が一バラを女に贈るようなことがあったら (ないけどな) 黄色は避けておこう!ということと、今日清里に持って帰るバラ一本の色だけは決めた。
清里だったら、俺に何色のバラをくれるだろう・・・?
な〜んて考えちゃったあたり、俺も姉貴に洗脳されたのかな!?
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まあよかったよ、と言う方は

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リハビリはやっぱり 清・智 じゃないとダメみたいで(苦笑)
久しぶりに自宅に戻ったら、リビングが大量のバラの花で埋め尽くされていた。
「なっ、なんだコリャ。 姉貴、花屋でもやりだすのか??」
バラの花畑の中央で呑気に茶を啜っている姉に訊ねると、鬼のような形相をして俺を睨みつけてきた。
「ちょっと智、アンタまさか今日がなんの日か忘れてんじゃないでしょうね!?」
恐ろしい形相にピッタリの刺々しい声で言われてやっと思い出した。
「ああ! お姉様、今日が誕生日でしたね。」
「ほんとに忘れてたの?? なんて薄情な弟なの!!」
大袈裟に声を張り上げての泣き真似は少々ミュージカル仕立てだ。 ったく、我が姉ながらアホだな・・・。
しかし誕生日と言われて合点がいった。 つまりこの大量のバラは、姉貴に入れあげてるアホな男どもからの誕生祝というワケだ。
俺の大学生の姉貴は意外と見目が良い。身内の贔屓目ではなくて、ゴールデンタイムのドラマの助演女優をはれるぐらいには良いと思う。 だから、気が強くて我儘放題でと性格に難アリでも言い寄ってくる男は後を絶たない。 誕生日などのイベント日にはそいつらからの贈り物が家に溢れるのが相楽家では当たり前の光景になっている。
「今年はバラを強請ったのか。」
「強請ったなんて人聞きの悪いこと言わないで頂戴。 バラって綺麗ねって言っただけよ。」
そういうのを強請るって言うんだよ・・・。
「それにしてもバラっていっぱい色があるんだなあ・・・」
花屋さながらの部屋を見廻して、俺は感心した声を出した。 バラと言えば赤とか、後はせいぜい白とかぐらいしか思い浮かばない。ま、男なんて皆そんなモンだろ? でもこの部屋にはピンクやら黄色やらオレンジやら・・・、とにかく色がゴチャ混ぜだ。
「そうね。 これで私への愛情が量れるってモンよね。」
バラ畑の中央で腰に手をあて、姉貴がぐるりと周りを見渡して宣った。
「特にコイツ! もう絶対口なんかきかないわよ!」
黄色のバラを指差して憤慨している。
「へ?なんで??」
「なんでじゃないわよ、智! 男ならバラの花言葉ぐらい色別で覚えておきなさい!」
「いや・・・、バラなんか女に贈んないし・・・」
「ああ、そうね。 アンタは贈る必要ないかもね・・・」
褒められてるんだか馬鹿にされてるんだかわからない口調である。
暫く気の毒なモノを見るような目で俺を眺めていたが (ということはやっぱり馬鹿にしてたのか!?) 、突然両手を打ち鳴らして妙なことを言った。
「あ、キヨちゃんに持ってってあげなさいよ、バラ!」
「はあ!? なんで俺がアイツにバラをやんなきゃなんねえんだよ!?
てか、花なんか貰ったって嬉しくねえよ、アイツも。」
「そうかしら? いつもお世話になってるんだし、花ぐらいあげたっていいじゃない。
キヨちゃん家って男所帯でしょ?ムサいでしょ?? 花があったら華やぐじゃない!」
「シャレか、それ? てか、ムサいって、いつもキヨと俺しか家に居ねえよ・・・」
俺の反論は全く聞いておらず、既にバラを押し付ける気満々で選別を始めている。 こうなったらもう姉貴は退かない。
「何色にする? アンタだったらキヨちゃんに何色のバラあげる?」
「何色って言われてもなぁ・・・」
どれでも同じなような気がするけど、強いて言うなら・・・
「赤・・・かなぁ」
何気なく言うと、姉貴がピタリと動きを止めて俺を凝視した。
「な、なんだよ・・・」
「アンタって、ほんとにキヨちゃんのこと好きなのねぇ・・・」
って・・・・・・
いや、マジで、腰抜かすかと思ったね。 姉貴は特に深い意味を込めたワケじゃないんだろうけど、俺らのことがバレたのかと思って、寒い季節でもないのに背筋が凍った。 ダチ連中に知られてもどうってことはないが、身内に知られるのはやっぱり、な・・・。 ったく、平静を装うのにこの数分で体力使い切ったっつうの。
『赤いバラは ”あなたを愛しています” なのよ』 の台詞も俺に追い討ちを掛けた。
愛してますって・・・・、なぁ・・・。 そりゃ愛してんのかもしれないけど、さぁ・・・。
姉貴に赤バラを贈るアホ男共の神経を疑うっつーか、そういうのって、こっ恥ずかしくねえのかな!?
その後、姉貴はその場にあるバラの花言葉を色別に延々説明していたが、当然俺の耳は素通りで・・・
取り合えず、万が一バラを女に贈るようなことがあったら (ないけどな) 黄色は避けておこう!ということと、今日清里に持って帰るバラ一本の色だけは決めた。
清里だったら、俺に何色のバラをくれるだろう・・・?
な〜んて考えちゃったあたり、俺も姉貴に洗脳されたのかな!?
(続く)
黄色のバラの花言葉はネガティブなものだけではありません。
この話内ではそちらのイミで使っていますが、あんまり気にしないで下さいね。
黄色のバラの花言葉はネガティブなものだけではありません。
この話内ではそちらのイミで使っていますが、あんまり気にしないで下さいね。
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