ノックは3回×α (2)

※ヌルいとは思いますが・・・性描写アリです。その類の描写が苦手な方はご覧にならないようにして下さい。


喋ってばっかりいないで真面目にヤレ、な感じ



飯沼とのキスは、正直アルコールみたいなもので。
最初はセーブしようとしていても、いつの間にか深くなり、酔っ払い、思考が蕩けて箍が外れる。


怯えさせないように (飯沼は乙女でもなんでもないのだが・・・) 始めはゆっくり柔らかく・・・なんて殊勝な考えはあっという間にスッ飛んで、口内の触れられる部分全てを余すことなく撫で上げ、また絡め合いながら互いの舌の甘さを味わいにかかる。 この時点で体温、心拍数共に大幅上昇は確実。
童貞でもあるまいに、キス一つでここまで余裕が無くなる自分自身が信じられない。 がっつかないって決めていたのはドコの誰だ??頭の片隅で理性らしきものがそう呟く声が、消え去ってしまうのも既に時間の問題で。 自分のシャツを縋るようにぎゅっと握って眉を寄せている飯沼を見たら、自分たちの間にできる僅かな隙間でさえも許せなくなって、それまでよりも強く飯沼の身体を抱き寄せた。

舌がより深く重なるように、と、顔の角度を変えた時に零れた飯沼の苦しげな吐息が耳について慌てて唇を離す。

「ごめ・・ん、苦しかった?」

「そ・・じゃなく・・・て」
「・・・ん?」


「菊池、・・・キス上手すぎ。 頭痺れて・・・わけわかんなくなる」

って、そういうこと言っちゃうから俺もワケわかんなくなるんだって!!
瞬間頭に血が上り、腹の底からブワリと膨れ上がった熱くて凶暴なナニかを、大きく息を吐いて顔を顰めることでどうにか抑えようとした、・・・けど全然ムリで。 少々乱暴に飯沼をその場に引き倒してしまった。

おいおい・・・、あまりに余裕なさすぎ、俺。
ちょっと驚いた顔をしている飯沼に、苦笑いなんだか怒ってるんだかよくわからないような表情しか返せない自分はかなり情けない。

「あんま煽るなよ・・・」
「ん?俺煽ってる??」
「メッチャ煽られてます。」

上気して色づいた頬も、濡れて薄く開いた唇も俺を見上げる潤んだ目も、煽る要因にしかならないだろ、そりゃ。

「暴走したらゴメンな。」
「おーい、恐いこというなよー・・・」

些かシャレにならない俺の台詞を飯沼は軽い冗談みたいに流してるけど、こっちは意外と本気だったりする。 勝手に暴走しようとする俺をマトモな俺が手綱一本 (でも縫い糸並に細いやつ) 握って必死で引き止めてるって感じ? どうにか意識を逸らして平静を取り戻そうとしているのか、正に ”最中” でありながら相当口数が多い。(飯沼もよく喋っているが、俺とはちょっと意味が違うっぽい)

「ホント冗談じゃなくて・・・」
「暴走するとどうなんの?」
「さあ・・・」
「余裕のない菊池か・・・。 ちょっと興味ある。」
「だからそういうこと言うなって。」

これ以上言葉で煽られては堪らない。口封じの意味を多分に込めて、啄ばむようなキスから行為再開。
唇へ何度か繰り返し、頬、耳元、首筋の順にゆっくり落としていく。少し熱くなった肌に緩く吸いついたり舌先でそっと撫でたりしながら、手はTシャツの中に滑り込ませた。 実際、男の身体を撫でまわしたことなどないから女にする時のようにしかできないが、時折小さく上がる飯沼の声や、荒くなった息遣いでそれが間違っていないとわかる。


「・・んっ・・・」
「ここ、好き?」

胸の突起を親指で軽く押したり弾いたりする度に身を捩ろうとする反応がカワイイ。カワイイから余計苛めたくなるんだけど。 質問に答えないから、もう片方も布の上から唇で挟んだり舌で突いたりと刺激してみる。
軽く歯を当てたら、今度は小さく身体が跳ねた。

「あ・・っ」

「これ好き? なあ、教えてくれなくちゃわかんないよ?」
「ウソ・・だ。 わかるじゃん・・・」

・・・まあ、わかるけど。 アレがモロに足にあたってるし。

「どこが 『余裕ない』 だよ・・・」
「ないよ。 ほら・・・」

ちょっと濃い目なキスをしてちょっと身体を触っただけで既に反応しきっていた自身を飯沼の下肢に押し当てると、俺の腕に添えていた手を下着の中に差し入れて形を確認するように緩く握り、おまけにスライドさせたので堪らず呻きが漏れた。

「・・・っ、お前ねぇ・・・」
「はは・・・、おっきぃし」

ったく、ついさっきまで真っ赤んなってガチガチに緊張してたクセに、なんでいきなりこうエロくなるかな!?
焦った俺を見て飯沼がくすりと笑う。

「人格変わりすぎ・・・、っていうかエロいよ、お前。」
「そういうのイヤ?」
「だーから、イヤじゃないから困んの! ああもう、俺ほんと余裕ねえー・・・」

情けない声を上げた俺の首に腕を廻して引き寄せながら 『俺もない』、って飯沼が一言。 いやいや、明らかにあるだろ、俺より。 平素のコイツからは想像もできないような言葉を俺と視線を合わせたままサラリと口にするし。 まあ、そこがまた堪んなかったりするんだけど。(←要はナンでもよい)

「一度、出す・・・でしょ?」
「ん? んー・・・」
「口で・・・しよっか?」

「えっ? あー・・・、かなり魅力的な案ですが止めて下さい。んなことされたらソッコー果てます。」
「いいじゃん、別に」
「よくねえ。 あまりに早くて落ち込むとか絶対ヤダ。」
「落ち込むってッ!なにそれぇ」

てか、そこで大笑いとか、カンベンして。
コトの最中に二人して喋りまくって大笑いして色気があるんだかないんだかわからない。(ねえよ) まあ楽しいからいいけど・・・って、こんな時に楽しいってのがそもそもヘンなんだよな。

笑いが止まりそうもない飯沼の後ろ髪を鷲掴んで顎を上げさせ、唇を塞いで口腔内を掻きまわした。勿論飯沼にも余裕をなくして貰う為に。 抱き締めていた身体からクタリと力が抜けたところで中途半端に捲れ上がっていたTシャツを脱がせ、露になった肌に痕を付けていく。その間も手は休めずに筋肉や骨のおうとつを指で辿ったり、柔らかく撫でたり揉んだり。 俺の愛撫に時折身体を震わせつつも同じように自分に触れようとしてくれているのが単純に嬉しいし・・・かなり気持ちいい。 お互いの肌が触れ合った部分から、飯沼の指が辿った部分から、ムズムズと淡くてぬるい痺れが湧き起こり、全身を巡ってから脳と下肢に集まった。

それから当たり前の流れで飯沼のズボンを下着ごと引き下ろしたわけだけど・・・、服の下から現れた飯沼の中心を目にして思わず動きが止まった。

「あ、あんまり・・・凝視するなよ・・・」
「あ、悪い・・・」

凝視というより・・・見惚れたに近い。 勃ち上がって濡れた同性の性器に見惚れるなんて少し前の俺には考えられなかったが、それが飯沼のもので、自分がそうさせたんだと思ったらかなり興奮した。 忙しなく動いていた心臓が、どくりと更に大量の血液を下肢へと送り込むのがわかる。 ていうか送り込みすぎで既に痛いくらいなんだけど・・・。
しかし、突然動きを止めた俺に飯沼が不安そうに小さく訊ねた。

「大丈夫?・・・イヤだったりしない?」
「イヤならこんなんならねえってば。」

仰向けに横たわっていた飯沼の身体に覆い被さってまたキスを落としてから、腰を押し付けて揺らした。
布越しにでもお互いの硬さや熱さが伝わる。 正直、ギリギリ。俺も、飯沼も。

「わかるだろ?かなりキテるんですって」
「うん・・・ああ・・・、もぉ、菊池も、早く脱いでよ・・・」
「ん・・・」

急かされるまま速攻服を脱ぎ捨てて、再び飯沼の熱い身体に寄り添って・・・、お互いのものに手を添えた。

「俺・・・これだけで結構ヤバい、かも」
「二人一緒ならいいか、早くても」

「こだわるね」
「こだわります」

額と額を擦り付けて笑い合いながら唇を重ね、そのままの状態でゆっくりと手を動かし始めた。

鼻に抜ける二人の甘い吐息と、唇と手元の両方から響く淫猥な水音が脳を刺激してドロドロに蕩かす。絡まる舌の熱さと手で包み込んだ相手の雄芯の熱さが区別できないほどに頭がヤラレてる。
これが自慰なら、もっと余裕があったなら、緩急付けて擦り上げてとか屹先刺激してとかイロイロするんだろうけどもうムリ。今はとにかく腹の底から膨れ上がる自分の射精感のみに従って、夢中で手を上下させるだけの単純な動きで相手を追い上げてる。 なんの芸も工夫もない。けど、それでも気持ちよくて。

一瞬息を詰めたような小さな呻きと雄芯の脈動を合図に、こらえることもせずお互い早々に熱を吐き出した。





(続く)
一気に書き上げる気力・体力&度胸がなかった。
てことで(え?)次回も引き続きR風味場面(泣)





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