『ネザーランドドワーフ』 01  ※八神視点のお話です

スミマセン、潤・和に頭が切り替わりませんでした。
八神話の1話が先に書けたので、こちらをup。 (平謝)





サイドテーブルに手を伸ばして携帯を取り、時刻を確認すると丁度午前7時15分前。
アラーム設定を解除し元の場所に戻してからベッドを滑り出た。 


元来超夜型の自分が、人並みの就寝時間に床に就き (と言っても大人しく眠りにつくことはないが)、目覚ましのアラームが鳴る前にきっちり起きるなどという規則正しい生活にこれほど馴染めるとは思わなかった。それも自分の為にではなくて、他人の為にだというところが笑える。

ベッドを振り返って見遣れば、俺の早起きの原動は薄っすらと唇を開け、スヤスヤと心地良さそうな寝息を立てて未だ夢の中。 見えない力に引き寄せられるように、踏み出していた一歩を戻ってベッド端に腰掛けた。


「カワイイな〜・・・」

本人が起きている時は決して口にできないので、寝顔に向かって呟くのがここ最近の朝の日課だ・・・というと危ないオヤジのように聞こえるかもしれないが、誤解しないで頂きたい。 面と向かって言うと怒られるから就寝中を選んでいるだけで、寝ている人間に好き好んで話し掛ける趣味など俺にはない。 巷には、 ”カワイイ少年”ばかりを愛でる趣向の方々がいらっしゃるようだが、あいにくその趣向もない。加えて言うなら俺は真性のゲイでもない。 確かにこの子 (←これも怒られる) は童顔で可愛らしい顔立ちをしている男の子だけれど。
ああ、因みに彼は ”少年” ではなく ”青年” だ。

決して派手ではないのだが、卵型の小さい顔枠に各パーツが絶妙な具合で配置されていて、かなり印象的な子である。一見しただけでもしっかりと記憶に残るような、犯罪者には向かないタイプの顔 (向く必要はないが)。
黒目がちの大きな目はいつも少し潤んでいて、じっと見つめられると縋られているようで年甲斐もなく胸の奥がざわつく。 それにこの口元・・・。 面と向かって会話を交わすと自然とこの唇に視線が吸い寄せられる。 ふっくらと艶やかに色づいた果実のように甘そうな唇。

指先でそれをなぞり、弾力を確かめるように押したり摘まんだり・・・を何度か繰り返したが、彼が目覚める気配はない。 指だけで留めておくのはやはり無理なことで、顔を寄せてそっと唇を重ねる。 指同様、唇で食むように柔らかさを味わってから舌先をそっと滑り込ませて際を撫でると、重なる唇の僅かな隙間から、彼が小さく甘い声を漏らした。

「・・・っふ・・ぅ」


う〜ん、かなりエロいぞ、小杉君。   (八神、お前もだ)

このまま続行して大いに啼かせてしまいたいところだが・・・


「そうも言ってられないんだよな。」


時刻は7時ジャスト。 タイムアップだ。

名残惜しさを振り切って、俺は彼の小振りな鼻をキュッと摘まんだ。





(続く) 短ッ
えーと・・・、八神はヘンな人ですが、危ないオヤジではありません。
どうか引かないでやって下さいませ(苦笑)





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