続・味見してみる? 04
※ここから暫く回想が続きます。 文字色がモスグリーンの部分は回想です。
初めて味見をされた直後(一週間後)まで時間が遡りますよ〜。 わかりにくくてスミマセン(滝汗)
深夜1時のコンビニ ───・・・ 再び。
「それ、クセ?」
客の疎らなこの時間、ボケッとレジに突っ立っていた俺を見て、隣のレジに立っていた男が言った。
「は? なにが?」
「ぼーっとしてる時によく唇触ってる。」
「そっ、そんなクセないよ。」
「んー・・・、そうだな、最近になって目に付くようになった。」
よくバイトのシフトが重なるこの男の妙な観察力に少し驚いて、それから一週間前の出来事を思い出して落ち着かない気分になった。
この男の言う ”最近” とは間違いなくここ一週間程度のことで、それだけの間に、この男がそれを 『クセ』 だと捉えるほどに自分は唇を触っていたのだろうか。
それじゃまるで俺がこの前のアレを気にしているみたいじゃないか。
あんなの、散歩中の犬に足を踏まれたぐらいのもので、気にするようなことじゃないのに・・・全然。
『常連さんがホモだった』 ・・・いや、ホモなんだろう、多分。 あんなことを俺にするくらいなんだから。
でも俺はホモじゃない。
今まで付き合ってきたのは全て女の子だし、これからだってそうだ。 (きっと。)
ちょっと気になってたカッコいいお客さん (それが既にオカシイんだよ・・・) がホモだと判明したからって動揺する必要は全くないんだ。 だって常連さんと言えどもあの人はただの客で、俺との接点なんてこの店での会計時ぐらいなんだし、この前はバイト上がりに偶然遇っただけだし。
だから気になんてしてない。断じてしてない。勿論思い出しウットリなんてするわけない!
・・・なんて何度も自分に言い聞かせてるところが未だに相当気にしている証拠で。
ったく、男が男の味見なんてするんじゃねえよ・・・
「あのエロオヤジ・・・」
ポツリと零した俺の独り言を目の前のホモが、いや、八神さんがしっかりキャッチした。
「それ、もしかして俺のこと?」
深夜にも関わらず、そして仕事帰り (多分) にも関わらず、相変わらずこのホモはビシっと格好良い。
通勤時間帯の駅構内に溢れている、くたびれたリーマンたちとは明らかに別種類の男。 自分のやったことが一週間も俺をモヤモヤさせてるなんて (やっぱりしてたんかい) 微塵も考えていない涼しい笑顔だ。 くそう・・・
「いえ別に。 いらっしゃいませ。」
「肉まん一つとピザまん一つください。」
「ピっ・・・」
「ピ?」
「いえ・・・。 肉まんと・・ ピザまん 一つずつですね。 かしこまりました。」
「美味しかったからね。」
「・・・・・・・・・・・・。」
八神さんは、あれからたまにサラッとこういうセクハラをしてくる。 俺がどんなにあの日の出来事を気にするまいと努めていても、記憶が頭の隅に追いやられて薄れそうになるとこうやってまた引っ張り出されるから一向に消えてくれない。 『忘れないように』 と念を押されているみたいな気になる。
男のコンビニ店員にセクハラしてなにが面白いのかなあ・・・? ああ、ホモは男を揶揄うのがデフォルトか。
この時、男前な八神さんは、俺の中ですっかりホモのカテゴリーに分類されていた。
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まあよかったよ、と言う方は

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深夜1時のコンビニ ───・・・ 再び。
「それ、クセ?」
客の疎らなこの時間、ボケッとレジに突っ立っていた俺を見て、隣のレジに立っていた男が言った。
「は? なにが?」
「ぼーっとしてる時によく唇触ってる。」
「そっ、そんなクセないよ。」
「んー・・・、そうだな、最近になって目に付くようになった。」
よくバイトのシフトが重なるこの男の妙な観察力に少し驚いて、それから一週間前の出来事を思い出して落ち着かない気分になった。
この男の言う ”最近” とは間違いなくここ一週間程度のことで、それだけの間に、この男がそれを 『クセ』 だと捉えるほどに自分は唇を触っていたのだろうか。
それじゃまるで俺がこの前のアレを気にしているみたいじゃないか。
あんなの、散歩中の犬に足を踏まれたぐらいのもので、気にするようなことじゃないのに・・・全然。
『常連さんがホモだった』 ・・・いや、ホモなんだろう、多分。 あんなことを俺にするくらいなんだから。
でも俺はホモじゃない。
今まで付き合ってきたのは全て女の子だし、これからだってそうだ。 (きっと。)
ちょっと気になってたカッコいいお客さん (それが既にオカシイんだよ・・・) がホモだと判明したからって動揺する必要は全くないんだ。 だって常連さんと言えどもあの人はただの客で、俺との接点なんてこの店での会計時ぐらいなんだし、この前はバイト上がりに偶然遇っただけだし。
だから気になんてしてない。断じてしてない。勿論思い出しウットリなんてするわけない!
・・・なんて何度も自分に言い聞かせてるところが未だに相当気にしている証拠で。
ったく、男が男の味見なんてするんじゃねえよ・・・
「あのエロオヤジ・・・」
ポツリと零した俺の独り言を目の前のホモが、いや、八神さんがしっかりキャッチした。
「それ、もしかして俺のこと?」
深夜にも関わらず、そして仕事帰り (多分) にも関わらず、相変わらずこのホモはビシっと格好良い。
通勤時間帯の駅構内に溢れている、くたびれたリーマンたちとは明らかに別種類の男。 自分のやったことが一週間も俺をモヤモヤさせてるなんて (やっぱりしてたんかい) 微塵も考えていない涼しい笑顔だ。 くそう・・・
「いえ別に。 いらっしゃいませ。」
「肉まん一つとピザまん一つください。」
「ピっ・・・」
「ピ?」
「いえ・・・。 肉まんと・・ ピザまん 一つずつですね。 かしこまりました。」
「美味しかったからね。」
「・・・・・・・・・・・・。」
八神さんは、あれからたまにサラッとこういうセクハラをしてくる。 俺がどんなにあの日の出来事を気にするまいと努めていても、記憶が頭の隅に追いやられて薄れそうになるとこうやってまた引っ張り出されるから一向に消えてくれない。 『忘れないように』 と念を押されているみたいな気になる。
男のコンビニ店員にセクハラしてなにが面白いのかなあ・・・? ああ、ホモは男を揶揄うのがデフォルトか。
この時、男前な八神さんは、俺の中ですっかりホモのカテゴリーに分類されていた。
(続く)
くどいようですが、この回から暫く回想が続きます
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